江戸川区の財政状況として、予算の金額については江戸川区民の皆さんが関心のあるところと思います。江戸川区の令和4年度の予算については、江戸川区公式サイトで掲載されています。「特集 令和4年度予算が決まりました」(広報えどがわ2022年4月1日号)のなかで、分かり易く解説がなされています。
地方公共団体において市民サービスの提供を始めとする、行政運営の基本的な経費を計上している会計である「一般会計」としては、2849億円となっています。
しかしながら、先日、江戸川区の行政の話しをしている際に、予算の関係で江戸川区の基金(貯金・預金)の額が話に出てきました。いままで予算と決算の内容については関心を持ってきていましたが、基金(貯金)の額を気にしたことがありませんでしたので、今回、基金(貯金)について確認してみました。
まず、基金とは、特定の目的のための積立金です。江戸川区においては、主に財政調整基金、減債基金、災害対策基金、JR小岩駅周辺地区等街づくり基金、教育施設整備基金、大型区民施設及び庁舎等整備基金などがあります。
このような基金が江戸川区においていくらであるかについて、江戸川区の経営企画部財政課に問い合わせ、江戸川区公式サイトのどのページで確認することができるかを教えてもらい見てみました。
江戸川区公式サイトの中の「2020年(令和2年)度の決算状況など」のページで、「基金(預金)と区債(借金)」という項目があり、そこに、この約20年間の基金(預金)の額の推移が掲載されています。そして、「財政状況の公表」「令和3年度下半期」(13頁)で基金の金額が2144億円であることが示されています。この基金の内訳も、同じ頁に記載されています。なお、江戸川区の区債(借金)は1億6000万円程度でかなり少ないものとなっています。
上で、説明をしましたように基金の中にはいくつかの基金があるのですが、その中で「大型区民施設及び庁舎等整備基金」という区役所の新庁舎に関係する積立金として、589億円が積み立てられていることが記載されています。
江戸川区の基金(預金・貯金)の額については普段あまり関心が寄せられていないように思いましたので、今回、基金の額について確認をしてみました。江戸川区民の皆さんの参考になればと思います。(筆者金井たかし(高志)のプロフィール)
弁護士 金井たかし(金井高志)
(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)
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