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江戸川区におけるインド人人口と外国人人口

最近、ツイッターで、2022年10月30日(日)に東京都江戸川区の西葛西でインドフェスティバル「第21回 東京ディワリフェスタ西葛西」が開催されるというツイートが回ってきました。インドの「ディワリ」は、日本で言うところの『お正月』にあたるイベントのようです。私が江戸川区の瑞江地区や篠崎地区に住んでいた時には、インド人を見かけることは少ないものでした。しかし、船堀地区や北葛西地区に住んでいると、日常的に多くのインド人と会う機会があります。また、特に西葛西地区では、インド人が多く住んでいて、長年「東京ディワリフェスタ西葛西」が開催されています。そこで、江戸川区におけるインド人人口と外国人人口について確認をしてみることにします。

まず、東京都の統計「外国人人口令和4年(1月1日)」があります。この東京都の統計で、23区における外国人の人数データを見てみると、5位が板橋区で約2万5000人、4位が江東区で約2万9000人、3位が足立区で、約3万3000人、2位が新宿区で約3万4000人、そして1位が江戸川区で約3万5000人です。江戸川区外国人約3万5000人の中でインド人は約5200人います。また、江東区でもインド人が約2500人います。

1位 江戸川区 35,220人(うちインド人5201人)

2位 新宿区 33,907人

3位 足立区 33,138人

4位 江東区 29,275人(うちインド人2484人)

5位 板橋区 25,663人

訪日ラボの「【外国人が多く住む自治体トップ50】『新宿区、足立区おさえ1位は』」の記事では、全国における自治体での外国人の人数の多さでの順位が記載されていますが、江戸川区は全国で第2位となっています。

次に、インド人が江戸川区に多く住んでいる理由をみてみます。この点、少し古い日経関係のネット記事(2014年7月25日)ですが、編集委員小林明「なぜ東京・江戸川区にインド人村が誕生?」でいくつかの理由が分析されています。ここで紹介されているいくつかの理由は以下の通りです。

  • 都心に多いIT企業などに近い(東西線で大手町などへ直結)
  • 街が新しいので地元民と摩擦が少ない
  • インド人が多い→さらに増加
  • インド人学校・インド人会・寺院がある
  • 家賃が比較的安くて済みやすい
  • 旧公団住宅(UR賃貸住宅)が多い(国籍を問わずに入居でき、礼金などのしきたりがない)
  • 荒川がガンジス川に似ている
  • 羽田空港・成田空港に近くて便利

上の(1)の都心のIT企業に近いということについてもう少し詳しく説明すると、約25年前に、2000年にコンピュータが誤作動する可能性があるといういわゆる「2000年問題」があり、この問題に対応するために優秀なIT技術者がいるインドからIT技術者が多数来日し、そのインドからのIT技術者の受け皿となった地区が江戸川区だったのです。

1990年時点での江戸川区内のインド人は58人だったようで、現在は5000人を超えているわけです。江戸川区においてインド人を含め多くの外国人が暮らしているわけで、こらからますます多文化共生社会が進み、異文化との共存・共生が大切になってくると思います。(筆者金井たかし(高志)のプロフィール

「金井たかし 江戸川区の政策研究(金井たかし公式HP)」

弁護士 金井たかし(金井高志)

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(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)

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