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校則のHP公開要請 文科省「生徒指導提要」

2022年8月27日付の「読売新聞」で「校則のHP公開求める…文科省 生徒指導手引改定案」という見出しで記事が掲載されていました。ここでは、生徒指導を行う際の手引書「生徒指導提要」における校則の公開について報道されています。

校則のHP公開要請 文科省「生徒指導提要」

私は大学の教員で弁護士をしていることから、時代に合わない不合理な校則の改正問題について従前から関心を持っています。昨年2021年6月4日「校則改定の動き」の記事などでこの問題を検討しています。今回「生徒指導提要」改定案が出され、校則の公開について記載されるということですので、この点について解説をしておきます。

この記事では、以下の報道がされています。

「文部科学省は26日、教員が生徒指導を行う際の手引書となる『生徒指導提要』の改定案を公表した。下着の色を指定するなど、不合理な内容の校則が問題視されている中、校則の意義づけや見直しについて詳述した。

また、「改定案では、校則について『守らせることばかりにこだわらず、教職員も児童生徒もその背景や理由を理解し、自主的に守ることが重要だ』と指摘。誰もが参照できるよう、学校のホームページに公開するのが適切だとした。

時代に合わせた検証、見直しの必要性にも言及。児童・生徒会や保護者会で議論する機会を設けることや、見直しの手続きを明示することを推奨した。」

江戸川区公式サイトを見てみましたが、江戸川区の小学校・中学校における校則の公開について記載されているページはありませんでした。いままで文科省から校則の公開の要請がなされてきていないことから、このような状況なのであると思います。

しかし、今後、文科省からの通知がなされ、また、江戸川区では、子どもの権利を大切に守っていくための条例である「子どもの権利条例」が制定されていることから、小学校・中学校の校則の公開がなされ、時代に合わせた検証が行われ、その見直しをすることも大切なことになってくると思います。なお、「生徒指導提要」の最終版が公表された後、校則の改定に関する部分の原文の紹介をしたいと思います。(筆者金井たかしのプロフィール

自治体スクールコンプライアンス研究所 (東京都江戸川区)

弁護士 金井高志(金井たかし)

(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)

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