教育

都立高校入試スピーキングテストに対する都議会での議論

2022年11月30日に「都立高校入試スピーキングテスト」という記事を書いていますが、都立高校の入試の英語スピーキングテストが先日終了し、その実施や採点に公正・公平性を保てるかどうかの課題が指摘されています。

また、政治的には東京都議会でこのスピーキングテストを合否判定から除外するよう求める条例案が提出されました。そこで、今回は、このスピーキングテストに関して東京都議会で起こったことについて紹介をしたいと思います。

都立高校入試の英語のスピーキングテストの実施に関して、東京都議会のなかで意見が分かれていました。2022年10月7日、東京都議会本会議が開かれ、来春2023年の都立高入試で採用される英語スピーキングテストについて、テストを合否判定から除外するよう求めた、立憲民主党と東京維新の会による条例案が提出されましたが、自民党と都民ファーストの会は、都立高入試の受験科目選定への介入は教育行政の中立性を脅かすと主張し、この条例案は反対多数で否決されたものです。

この条例案を巡っては、このテストを推進する「都民ファーストの会」は反対の立場をとっていたものですが、今回の条例案の採決では3名の都民ファーストの議員が造反し、除名処分を通告されました。その3名は、田の上いくこ議員(52)、米川大二郎議員(54)、桐山ひとみ議員(52)の3人です。小池百合子都知事を支える与党議員が、党の方針に造反するのは異例の事態であったと言えます。

3人の一人の田の上いくこ議員は、江戸川区選出の都民ファーストの議員であったものですが、都民ファーストから除名されたわけです。

この件に関して、田の上いくこ議員による説明は、田の上いくこ議員の公式サイトで掲載されています。

「2022年10月15日付都民ファーストの会からの通知書(除名)について」(2022年10月17日)

「2022年10月18日 新会派を結成しました。」(2022年10月19日)

また、この件については、「文春オンライン」の記事「『機関車が暴走している状態』都立高入試に導入『英語スピーキングテスト』を巡る条例案で都民ファ議員3人が造反 除名処分に」で田の上いくこ議員のコメントが掲載されています。

田の上いくこ議員は、都民ファースト所属として江戸川区選出の都議会議員となった方で、都立高校入試の英語のスピーキングテストの是非にからみ、都民ファーストから除名がなされたものです。英語のスピーキングテストの是非との関係で重要な事項と思いましたので、ブログ記事としてまとめておきました。(筆者金井たかし(高志)のプロフィール

「金井たかし 江戸川区の政策研究(金井たかし公式HP)」

弁護士 金井たかし(金井高志)

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(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)

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