健康

eスポーツによるフレイル予防

2022年5月27日に「江戸川区におけるeスポーツ」 というブログ記事を書いています。eスポーツは若い世代のものという認識が多くの皆さんのなかにあると思いますが、2022年11月22日の読売新聞で「フレイル予防隊」という記事のなかで「eスポーツで思考力アップ? カーレースや格闘技で実証実験」という記事がありました。そこで、今回はeスポーツの高齢者の健康維持への利用の問題を少し考えてみたいと思います。

まず、そもそも、「フレイル」とは、年をとって心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態をいいます。フレイルは健康と要介護(寝たきり)の間の状態で、兆候を早期に発見し、日常生活を見直すなどの正しい対処をすれば、進行を抑制したり、健康な状態に戻したりすることができるものです。

まず上の2022年11月22日の「eスポーツで思考力アップ? カーレースや格闘技で実証実験」の読売新聞の記事では、「NTT東日本宮城事業部(仙台市)と東北福祉大などは、コンピューターゲームの腕を競う『eスポーツ』のフレイル予防への効果を確かめる実証実験を進めている。情報通信技術を高齢者の健康維持に役立てるのがねらいだ。」と報道されています。

また、2022年11月2日には、「eスポーツを活用したフレイル予防の検証事業、川西町で実施」の記事があり、「名古屋大学医学部発のスタートアップ企業であるPREVENT(名古屋市)と、住民主体で運営する総合型地域スポーツクラブのNPO法人・川西スポーツクラブは、奈良県川西町の協力のもと『eスポーツを活用したフレイル予防効果の検証』事業を実施する。」との報道もなされています。

そして、東京都内で西東京市について、2022年2月24日に「eスポーツで高齢者を元気に 西東京市がフレイル予防で新事業」という記事があり、「西東京市は新年度から、地域の高齢者らがビデオゲームを楽しむ『eスポーツ講座』を開設し、高齢者を元気にするフレイル予防の新事業を始めることになった。」と報道されています。この記事では他の自治体での先進事例も紹介されています。

eスポーツとフレイル予防を検索すると、その検証事業や具体的な事業の記事を見つけることができますので、現在、eスポーツによるフレイル予防について問題意識の対象となっていることがわかります。

江戸川区では「いきいきご長寿プロジェクト」が実施されています。これは、フレイルなど高齢者の加齢に伴う筋力や心身の機能低下に対応した保健事業を、介護予防と一体的に実施する取り組みです。

今まで、フレイル予防の対策としてeスポーツはその手段として考えられてきていないものですが、今後、江戸川区のフレイル予防策の一つとして導入することも検討課題となるかもしれません。(筆者金井たかし(高志)のプロフィール

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弁護士 金井たかし(金井高志)

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(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)

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