まちづくり

東部交通公園を「ゼロ・エミッション・パーク」へ改修

東部交通公園について、えどがわゼロ・エミッション・パークとして整備する事業が進められていることから、2022年10月5日、東部交通公園についての記事「東部交通公園(旧今井児童交通公園からの機能移転)改修」を書いています。前回の記事で少し触れていたように、東部交通公園を温室効果ガス排出ゼロ(緩和策)の機能と災害対策(適応策)の機能を兼ね備えたモデル公園「ゼロ・エミッション・パーク」として整備する計画があることから、「ゼロ・エミッション・パーク」化がどのように進められるかを書きたいと思います。

まず、「ゼロ・エミッション」の意味を説明しておきます。これは、持続可能な社会システムの構築を目指すコンセプトの一つです。そして「エミッション」の意味ですが、これは「排出」の意味です。ですから、ゼロ・エミッションとは、人間の活動から発生する排出物を限りなくゼロにすることを目指すことで、最大限の資源活用を図り、持続可能な経済活動や生産活動を展開する理念と手法のことを意味しているものです。

東部交通公園については、江戸川区公式サイトの「東部交通公園」で紹介されていますが、このような東部交通公園について、具体的に、太陽光発電やEV(電気自動車)対応の蓄電池などの活用により、温室効果ガスの排出量実質ゼロの公園「ゼロ・エミッション・パーク」として整備することが計画されていて、また、災害時にライフラインが途切れても使用できるトイレなど、最新機能も備えた公園となることが計画されています。

江戸川区公式サイトで「2100年の江戸川区(共生社会ビジョン)・2030年の江戸川区(SDGsビジョン)」 の中の「江戸川区2030年SDGS=共生社会ビジョン(素案)」79頁に「えどがわゼロ・エミッション・パークの整備」という施策名の項目があります。

概要として「東部交通公園を、温室効果ガス排出ゼロ(緩和策)の機能と災害対策(適応策)の機能を兼ね備えたモデル公園、「ゼロ・エミッション・パーク」として整備し、気候変動に対する区⺠の理解と⾏動を促進する。」という内容が記載されています。また、数値指標として、2013年度比での区の温室効果ガス排出量の削減率の目標値が記載されています。そして、完了時期として、令和12年度(2030年度)が予定されています。

そして、令和4年度のSDGsに関係する「13 気候変動に具体的な対策を」ということで、令和4年度予算において「えどがわ ゼロ・エミッション・パーク」事業に約1億9700万円の予算がつけられています(28頁)。事業の説明として「東部交通公園を温室効果ガス実質ゼロ(緩和策)と災害対策機能(適応策)を兼ね備えたモデル公園「ゼロ・エミッション・パーク(ZEP)」として整備することとされています。

以上のように、江戸川区では、東部交通公園をゼロ・エミッション・パークのモデル公園として整備する計画で、この整備の結果としてのゼロ・エミッションの考え方に基づく整備のノウハウが今後の他の公園などの整備において利用され、生かされることを期待したいと思います。(筆者金井たかし(高志)のプロフィール

「金井たかし 江戸川区の政策研究(金井たかし公式HP)」

弁護士 金井たかし(金井高志)

(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)

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